銀行でビジネスローンが広まった背景は、平成10年頃の金融危機で、
大手銀行が破綻したことがひとつのきっかけになっています。
また、大手銀行同士の合併などが相次いだことも、
ビジネスローンが活発になったきっかけになっています。政府や日銀による、
銀行への公的資金注入が行われた事で、ビジネスローンが台頭してきました。

中小企業や個人事業主に対する与信管理や審査ノウハウなどが、
ビジネスローンに影響していました。人員不足も影響していて、ビジネスローンは、
大手銀行にとって、数百万円?数千万円の融資規模は小口融資にすぎませんでした。

ビジネスローン金利とは

ビジネスローンの金利は、経営状況や決算書の内容などの融資対象者の条件により、大きく変わってきます。
つまり、融資資格のある事業者全てが、一緒の金利でビジネスローンの融資を受けられるわけではないのです。
ビジネスローンの金利は、会社の状況や決算書の内容を元にしたスコアリングの合計点によって決められます。
それで全ての融資条件が決まってしまうので、ビジネスローンの場合、会社の経営状況が悪い場合は決算書の内容も悪くなります。
返済ができなくなってしまうケースを想定して、ビジネスローンでは、スコアリングの合計点によって貸し倒れのリスクを算出しています。
しかし、ノンバンク系のビジネスローンで融資を受けると、かなり金利が高くなってしまいます。
つまり、低金利でビジネスローンの融資を受けることが可能になるわけで、経営状態は金利に大きく左右します。
一般的に、ノンバンク系のビジネスローンの金利は6.0?18.0%ですが、機関によっては大きな変動があります。
融資ができると判断すれば、会社の経営状況があまり良くなくてもビジネスローンでは融資を行ないます。
そのため、ビジネスローンの金利は一概に何%ということはできないわけで、明確な基準というものはありません。
貸し倒れの損失が生じても、ビジネスローンの場合、金利によって相殺できるよう設定しているのです。
決算書は通常の銀行融資を受ける際に重要ですが、ビジネスローンの審査では、決算書の内容を元にスコアリングしています。

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