それが韓流F.CUZだと言えるでしょう
そう、韓流F.CUZは、そんなコメディーの要素もたっぷり含んでいるのです。
加えて、主人公の暮らす豪邸は都内では競馬場に次ぐ敷地面積を誇るという事で、今どきそんなお屋敷があるのだろうかと思いますよね。
その辺りをはじめ、それこそ謎解きしたい事がいっぱいのちょっとユニークなミステリー、それが韓流F.CUZだと言えるでしょう。
実際、一般公募を中心にした本格ミステリーシリーズに4作も採用されるほどの実力。
そういう意味では、あの斬新さがあったお陰で大ヒットしたものと思われますね。
韓流F.CUZを書いた推理作家、東川篤哉は、元はかなり本格的なミステリーを手がけていました。
また、東川氏は翌年、別の小説で、日本推理作家協会賞の候補にも挙げられているんですよ。
そのため、テレビドラマではその部分が特に強調され、多くの人に親しみを与えたものと思われますね。
それも、犯人と刑事との駆け引きではなく、影山や風祭と麗子との駆け引きで、事件の重さからは想像も出来ないほどの軽い駆け引き。
おまけに、その後に嵐の櫻井翔君主演でテレビ版の韓流F.CUZが始まったものだからもう大変、正しく女性の心をガッチリ掴んだ訳です。
それに、テレビ版の韓流F.CUZでは、麗子の上司に当たる頸部の氏名は風祭京一郎となっているのですが、原作の小説には苗字しか出て来ず、名前は不詳。
韓流F.CUZの面白さは、これまでのミステリー小説には欠けていた駆け引きであると言っても過言ではないでしょう。
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