前兆であれ、悪い前兆であれ、どちらの場合にも験担ぎというのは関わってきます。
元々、縁起を担ぐという風に言われていたのが、いつの間にか験担ぎという言葉に
変わっていったんですね。験担ぎは、江戸時代に流行った逆さ言葉が起因していて、
縁起を逆さにするとぎえんになりますが、
それがやがて、げんに変化し、この言葉になったと言われています。
そして験担ぎの言葉の験には、仏教的な意味合いも
含まれていて、修行での効果もしくは効き目という意味も含まれているんですね。

験担ぎの心理のポイントとは


試験当日になってからの験担ぎというのは、本来、あまり意味がなく、その人に与える心理作用はあまり期待できません。
つまり、験担ぎというのは、意識的に信じている行動をすることにより、無意識の心理に有効に働きかけることができるからです。
このことは、多くの一流スポーツ選手が験担ぎを活用していることからも、見てとれます。
スポーツ選手の多くは、験担ぎが、心理に作用する働きの大きさを本能的に知っているのです。

験担ぎをすることでスポーツ選手は、良い心理的影響を受けながら、試合に臨んでいるのです。
つまり、再び同じようにすることで、良いものになるだろうと期待する心理が、験担ぎには託されているのです。
こうした験担ぎは、受験生が神頼みをするのとは、少し性質を異にしているといっていいでしょう。
つまり、験担ぎというのは、単なる迷信的なものではなく、人間の心理に大きく働く、精神安定剤的な役割を持っているのです。
神頼み的な験担ぎというのは、所詮、宗教の延長のようなもので、ある種、邪道ともとられかねません。
心理に作用するような験担ぎというのは、一流スポーツ選手のような習慣的なものから生まれるものと言っていいでしょう。
そうした所作をしなくてもバットを振ることはできるのに、敢えて験担ぎとして、その所作をするのは、心理的効果を知っているからです。
特に、一流アスリートがする験担ぎというのは、心理的作用が大きく、練習のときと本番のときとで同じように行動することで、緊張が解けます。
もっとも、験担ぎで悪い結果が出てしまうと、大きなプレッシャーが心理として働くでしょう。
基本的に験担ぎをする背景にあるのは、これまで良い結果が出たケースとまったく同じことをすることで、また良い結果を期待するというものです。

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