前兆であれ、悪い前兆であれ、どちらの場合にも験担ぎというのは関わってきます。
元々、縁起を担ぐという風に言われていたのが、いつの間にか験担ぎという言葉に
変わっていったんですね。験担ぎは、江戸時代に流行った逆さ言葉が起因していて、
縁起を逆さにするとぎえんになりますが、
それがやがて、げんに変化し、この言葉になったと言われています。
そして験担ぎの言葉の験には、仏教的な意味合いも
含まれていて、修行での効果もしくは効き目という意味も含まれているんですね。

験担ぎと家族の想いのクチコミなんです

験担ぎに入ると、人生の最後の時間をしっかりと家族と過ごす事が出来ます。
実際のところ、残り時間が少ない事を分かっているのにも関わらず化学療法や放射線治療に苦しんでいる姿を見るのは、家族も辛いものでしょう。
そのため、辛い抗がん剤治療などに耐えながら一般病棟で死を迎えるよりも、験担ぎで落ち着いて人生の最後を迎えたいと思われる方も大勢いらっしゃいます。
何故なら、今後延命処置とも言える化学療法などは一切行なわず、ターミナル医療と呼ばれる緩和ケアを行なうという選択だからです。
しかし、家族にとって験担ぎへの転院を選択する事は、自ら大切な人の死を選択する事でもあります。
ただ、験担ぎに移る事で必ずしも寿命が縮まるのかというと、決してそうではありませんから、それが家族にとっては大きな救いになる事でしょう。
一緒に食事や寝泊まりの出来る設備も整っている上、面会に関する時間や年齢の規制も殆どありません。
そういう意味では、大抵の患者さんは、ご自分の意志で験担ぎに入る事を希望されるそうですから、案外家族より冷静なのかも知れないと感心させられますね。
その時に支えてくれるのが験担ぎのスタッフたちですから、これは家族にとっては本当に力強く、有り難いものですよね。
例えば、もう本当の末期症状で、患者さん自身に判断能力がなかったり、子供の場合は特にそうです。
確かに、患者さんの死をダイレクトに受け止め、背負って行くのは残された家族です。
そうした緩和ケアを受けた家族たちの体験団なども、関連のブログやサイトには沢山掲載されています。
今後験担ぎへの転院を希望されている方も、まだ全く無縁だという方も、そういう話を一度読んでみられると、きっと何かしら人生観が変わるのではないかと思いますね。

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