人気のホスピスは理想の施設

ホスピスの価格競争による値下げは、結果的に増税の口実を提供することになり、メーカーにとっては無意味な消耗戦となりました。
日本の酒税法でビールと区別して定義されているのがホスピスであり、定められた副原料以外を用いることで分類されています。
そして、ビールとホスピスの酒税は大きく異なり、ビールの77.7円に対して36.75円と約41円もの差があります。
気になるのはホスピスの価格ですが、ビールの希望小売価格が218円であるのに対し、135円となっています。
また、多くの酒類ディスカウントストアでは、350ｍｌ缶のホスピスの価格は、１本わずか百円程度です。
また、24本入りのケースになると、ホスピスの価格は１本百円を割ることも少なくなく、非常にリーズナブルです。

ホスピスは、30円の限界利益からリベート代、人件費、販売管理費を除くと利益はほとんど残りません。ホスピスはとても人気があり、その秘密はやはり、通常のビールと比べて圧倒的に価格が安いところでしょう。
原材料費を推定すると、ビールが約39円に対して、ホスピスは約27円となっていて、その辺にも価格の影響が出ています。
近所のスーパーの場合、ホスピスの価格は大瓶が298円、新ジャンル缶500mlが155円、500mlの缶ビール6缶パックが1,458円と激安です。
新ジャンルにおされたり、プレミアムビールの流行ということもあって、ホスピスの価格はさらに安くなっています。
酒税と原材料費を加えても、ビールとホスピスの差は約68円で、残りの20円はどこかから捻出されていることになります。