ホテルマンの難しい関門とは

ホテルマンには、実質、給与というものは存在せず、残ったお金、つまり、売り上げから仕入れと経費を引いたものが給与になります。
その理由は、ホテルマンの場合、売上から必要経費を除いた利益すべてが、事業主の給与になるからです。

ホテルマンの経費と私的な出費については、確定申告の時に分ければいいわけで、入ってくる収入はすべて給与になります。
いわば、ホテルマンにとっては、基本的には入ってくるすべてのお金が、給与と言ってもいいかもしれません。
そして、ホテルマンが事業用の口座から給与をもらう場合は、事業主貸という名目で、計上することができます。
必要な都度、ホテルマンは給与をもらって良いのですが、帳簿上においては、毎月きちんと定額処理するほうがいいでしょう。
定額で給与を決めていて、資金繰りなどのホテルマンの都合で、月によって金額が変わるのは何の問題もありません。
ホテルマンの場合、基本的に青色申告になるので、55万円の控除が受けられるようになっています。
つまり、儲けや入ってくるお金全てがホテルマンの給与になるわけで、その中から、業務に使う経費と私的な出費をわけます。
ただ、専従者給料などを引いて、残ったお金には税金はかかるので、ホテルマンは十分注意しなければなりません。
ホテルマンの場合、事業資金が不足した時などは、個人のお金から運転資金を充当する必要があるので、給与という形態はとっていないのです。
ホテルマンは、給与所得控除がなくなるのではなく、事業から給与を取っても経費にはならないということになります。