注意が必要なインフルエンザ

基本的なインフルエンザの症状としては、肉冠、肉垂のチアノーゼ、出血、壊死、顔面の浮腫、脚部の皮下出血などがあります。
そして、下痢、食欲減退等のインフルエンザの症状もあり、色々な態様の病変が認められています。
現在の高病原性インフルエンザの症状は、発熱や頭痛、嘔吐、咳などの呼吸器の症状が圧倒的です。
高病原性インフルエンザの症状は、感染したウイルスが持つ病原性の強さなどによって変わってきます。
病原性が強いインフルエンザの症状としては、鶏は短期間に高率で死亡しますが、明瞭な症状や病変を示さない時もあります。
また、インフルエンザの症状として、産卵低下もしくは停止、神経症状、呼吸器症状、消化器症状を呈します。
しかし、家きんの間で感染を繰り返すうち、数ヶ月後にはインフルエンザが強毒に変異する場合もあります。
病原性の弱いインフルエンザの症状は、弱毒であるので、不顕性感染や軽い元気消失のみで済みます。
全身の倦怠感などがインフルエンザの主な症状になりますが、死亡の直接の原因は肺炎がほとんどです。
最近では、インフルエンザの症状として、多臓器不全の合併なども報告されていて、問題提起されています。
オランダでの事例では結膜炎症状も多く観察されていて、インフルエンザの症状は多岐にわたります。
そして、他の病原体との混合感染や、鶏舎内外の環境原因などによってインフルエンザの症状は多様です。