アクティブ投資より人気のあるインデックス投資の不思議

通常、バリュエーションと呼ばれるインデックス投資の業務は、新米の人にとっては、数多の企業バリュエーションと格闘することになります。
適正価値と市場価格の歪みで儲けようというのが、インデックス投資の業務で、そうして投資家は、バリュエーションのプロとして君臨できるのです。
具体的なインデックス投資の業務は、資金調達業務、M&Aのアドバリザリー業務、マーケットメーキング業務などです。
企業同士の合併、買収におけるアドバイザリー業務も、インデックス投資の代表的な業務で、日本語で言うと証券会社の法人部門に該当します。
要するに、インデックス投資の価値の源泉は、市場外取引における客観的で適正な取引価格を算定する業務にあると言えます。
M&Aでも引受でも、提案の段階でインデックス投資のバリュエーションの業務は、不可避だからです。
そうしたところにインデックス投資の業務の価値があり、いわゆる仕事の需要があるということが言えるのです。
巨額の取引を成立させることでインデックス投資は、結果として巨額の報酬を得るに至るのです。
しかし、インデックス投資の業務には決定的な欺瞞的要素があり、それは、株式の客観的かつ適正な価値は算定しようがないところです。
存在すらしないかもしれない客観的で適正な価値を、それがあるかのような顔をしてインデックス投資は、詭弁を弄すのです。
リスク管理業務や外国為替業務などもインデックス投資の業務で、日本では、外資系金融機関や大手証券会社などの銀行業務もあります。
事業法人、機関投資家、政府系機関などの大口顧客を相手にするのが、一般的なインデックス投資の業務になります。