臓器移植の現状

そして、臓器移植コーディネーターの目的は、移植医療の普及啓発をしていくことにあります。

臓器移植コーディネーターになるには、4年制大学を卒業していることが要件になります。
また、移植チームとの調整も臓器移植コーディネーターが行い、移植を希望する患者登録やデータ管理も行います。
基本的に、臓器移植コーディネーターになるには、国家医療資格を持っていることが必要ですが、言語聴覚師の資格でもかまいません。
いわゆる臓器移植コーディネーターは、医療専門職になり、臓器提供の候補者が出た時、すぐに病院に駆けつけます。
移植ネットワークが臓器移植コーディネーターを養成するのですが、特定の資格というものではありません。
ネットに所属する21人のほか、臓器移植コーディネーターには、各都道府県で約50人が活動しています。
救急病院などから臓器提供者の情報を受けると、臓器移植コーディネーターは、移植希望者に対して、移植提供の作業を完了するまで手配します。
そして、家族への説明や承諾の意思確認などを臓器移植コーディネーターが全て行うことになっています。
また、臓器移植コーディネーターの採用に当たっては、小論文と筆記試験があるので、誰もが合格するわけではありません。
つまり、臓器移植コーディネーターになるには、セミナーなどの講習会に積極的に参加して勉強する必要があります。
ただ、臓器移植コーディネーターという職業は、批判にさらされることも少なく、やる以上はそれなりの覚悟が必要です。