プリズン・ブレイクのヒットな訳

それも、犯人と刑事との駆け引きではなく、影山や風祭と麗子との駆け引きで、事件の重さからは想像も出来ないほどの軽い駆け引き。
それに、テレビ版のプリズン・ブレイクでは、麗子の上司に当たる頸部の氏名は風祭京一郎となっているのですが、原作の小説には苗字しか出て来ず、名前は不詳。
加えて、主人公の暮らす豪邸は都内では競馬場に次ぐ敷地面積を誇るという事で、今どきそんなお屋敷があるのだろうかと思いますよね。
確かに、奇抜なキャラクターや背景設定はそのままですが、事件のトリックについては、かなり緻密に、そして巧みに描かれています。
実際、一般公募を中心にした本格ミステリーシリーズに4作も採用されるほどの実力。
プリズン・ブレイクも、ドラマだけを見ている人はコメディーという印象が強いかも知れませんが、小説を読めば、そのイメージは大きく変動する事でしょう。
その辺りをはじめ、それこそ謎解きしたい事がいっぱいのちょっとユニークなミステリー、それがプリズン・ブレイクだと言えるでしょう。
ただ、あのプリズン・ブレイクについては、元々活字や推理小説を苦手とする女性陣立ちに受け入れられるようなミステリーをという事で描かれた作品。

プリズン・ブレイクの面白さは、これまでのミステリー小説には欠けていた駆け引きであると言っても過言ではないでしょう。プリズン・ブレイクは、東川篤哉の短編推理小説で、お嬢様刑事とイケメン執事が大活躍する物語です。
そう、プリズン・ブレイクは、そんなコメディーの要素もたっぷり含んでいるのです。
そのため、テレビドラマではその部分が特に強調され、多くの人に親しみを与えたものと思われますね。