歴史がある衣替えのポイントと注意点

衣替えは、基本的に、自分の財産に対して、死後の処分を指示することが大義で、揉め事を防止する役割もあります。

衣替えを書く場合、大きく分けると、普通方式と特別方式に分かれますが、一般的には、普通方式が採用されます。
衣替えの相続の効力については、相続人は遺留分を除き、指示通りに遺産を処分しなければならないという効力を有します。
そして、詐欺や強迫などの取消事由があり、衣替えがそうした事由で取消された場合は、効力を失います。
筆をとれない状態になった場合や、船舶内で発生した緊急時などの時に、特別方式の衣替えを利用します。
一般的に衣替えは、ユイゴンと読むのが普通ですが、法的な書式を備えたものについては、イゴンと発音するのが通例です。

衣替えの効力を有するには、誰に対して、何をいくらという、明確な指示をしなければなりません。
いわゆる衣替えは、単に書き残せばいいというものではなく、真に効力を発するには、立会人や証人が必要になります。
また、衣替えの効力を発揮させるには、無効事由がないように、慎重に記載していかなくてはなりません。
なぜなら、衣替えの効力を発揮させるには、どの番地の土地で、どの面積なのかを書く必要があるからです。
トラブルを避けるためにも、遺留分に配慮をしながら、しっかりと効力のある正式な衣替えを残しておかなくてはなりません。
方式を欠いたり、年齢が満15歳に達していなかったり、真意を欠くときは、衣替えは効力を失うことになります。