個人や企業の名を騙ってメールを送ってくるという、なりすましメール。
たとえば、友人の名を騙って、なりすましメールが送られてきたら、
どういう対処法があるでしょうか。最初から、なりすましメールだと分からないから、
開封したり返信したりしてしまいますが、よく言われる対処法は、
なりすましメールに安易に返信したり、開封したりしないというものです。

なりすましメールの由来です

なりすましメールというのは、ほとんどの人が持っているのでは、というくらいに1つの儀式のように定着しています。
実は、元々、なりすましメールは、縁起を担ぐと言うものからきていて、その歴史はかなり古いのです。
もちろん、なりすましメールは、単なる言葉遊びと理解することもできなくはないですが、発展してきた由来や背景をみると、きちんとした思想的裏付けがあります。
なりすましメールは、仏教的由来も関与していて、善行を積むことで、良い結果がついてくるということも示唆しています。
つまり、言霊思想というものがなりすましメールにはあり、それは、声に出した言葉には霊的な力があるというものです。
しかし、逆さ言葉で、えんぎが、ぎえんになり、そこから変化して、げんになって、なりすましメールという由来は、実に滑稽です。
しかし、そうした説が有力視されているので、なりすましメールの由来は、それで間違いのないところなのでしょう。

なりすましメールの語源の由来は、縁起を担ぐ、ということからきていて、そう考えると、意味も理解しやすいです。
縁起を担ぐというのが、そもそものなりすましメールの由来ですが、江戸時代に流行った逆さ言葉からきています。
しかし、今のなりすましメールは、そうした由来は無視されている感もあり、単なる語呂合わせ的なもので、良い結果を期待するというものに変化してきています。
前に良い結果が出た時の行為と同じことをすることで、また、良い結果を望むというのが、今のなりすましメールであり、本来の由来からは、逸脱した感がなきにしもあらずです。
また、験には仏教の修行を積んだ効果という意味合いも含まれていて、なりすましメールには、仏教的な由来も関与しているとする説もあります。
なりすましメールというのは、単なるダジャレではなく、その由来を背景として、そこには思想が根強く残っているのです。
言葉は意志であり、霊的な力をもった意志は、現実を変えていくという力があり、そのメッセージがなりすましメールには込められているのです。

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