延命治療は、単に命を長引かせるだけで意味がないという意見も多く、
社会問題にまで発展しています。もし、延命治療が意味のないものであれば、
とうの昔になくなっていると思うのですが、
この問題はそう簡単には片付かないと思います。

延命治療は非常に判断が難しく、これまで結論が出てこなかったのです。
食事を取れなくなった高齢者に栄養を点滴すると言うのは、
果たして正しい延命治療なのでしょうか。延命治療の場合、
その人の身体的条件や本人の意思も尊重されますが、それだけで良いのでしょうか。

延命治療と脳死の体験談です

延命治療でよく取り上げられる問題が脳死であり、移植する場合、心停止した人から提供された臓器を移植するのが圧倒的です。
そこで問題になっているのが、脳死や、心停止後の延命治療について、法律が定められていることです。
一般的に心停止の場合、延命治療できるケースが少なくなり、それは、心停止の場合、機能そのものの衰えが早いからです。
臓器摘出が可能な死の時点は、脳機能の喪失ではなく、脳細胞の死滅を意味するもので、延命治療との関連性が指摘されています。
基本的に、延命治療といいうのは、働きが失われた臓器に対して、他人か臓器の提供を受ける行為に当たります。
脳死判定を受けるかどうか、また、脳死を死とみなすかどうかによって、延命治療の考え方が変わってきます。
そして、脳死状態で、延命治療ができるようになったことで、移植の成功率もかなり高くなってきました。
ただ、日本においては、脳死後の延命治療の施術と言うのは、欧米と比べると、まだまだ少ないのが現実です。
今現在の判定基準が正当かどうかも疑問視されていて、脳死と延命治療の問題は、解決に至っていません。
なぜそうなっているのかというと、延命治療をするにあたり、脳死そのものが死の定義としてふさわしいのかが、ハッキリしていないからです。
つまり、延命治療をしない限りは、脳死判定をする必要性はないということになるわけです。
ただ、一方で、蘇生限界点は技術の進歩によって変わるという見解もあり、延命治療の有用性が示唆されています。
つまり、心停止した臓器の場合、延命治療をするにあたって、非常に難しくなるということです。

延命治療は、技術革新により、脳死後にでもできるようになったことで、以前よりも格段に移植できる幅が広がりました。

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