重箱に入ったお正月用の料理のみをお節と称するようになって、
豪華三段重をはじめ、多種多様のおせち料理がありますが、
最近では少人数の家庭用のシンプルな一段お重も人気です。

こうしたお正月料理を重箱に詰めるのは、
めでたさを積み重ねるという、験担ぎから来た風習なので、
やはり最低でも二段重ね位にしないと、
おせち料理の意味と効力が半減してしまうかも知れない気になりますね。

おせちの心理のポイントです


つまり、おせちというのは、単なる迷信的なものではなく、人間の心理に大きく働く、精神安定剤的な役割を持っているのです。おせちというのは、色んな人が色んな立場で、色んなことをしますが、そこには、良い結果を得たいと言う切なる心理が働いています。
特に、一流アスリートがするおせちというのは、心理的作用が大きく、練習のときと本番のときとで同じように行動することで、緊張が解けます。
例えば、イチローは、同じ所作をしてから バットを振りますが、これもおせちの1つで、この所作こそが彼の心理状態を良くしているのです。
そうした所作をしなくてもバットを振ることはできるのに、敢えておせちとして、その所作をするのは、心理的効果を知っているからです。
もっとも、おせちで悪い結果が出てしまうと、大きなプレッシャーが心理として働くでしょう。
こうしたおせちは、受験生が神頼みをするのとは、少し性質を異にしているといっていいでしょう。
試験当日になってからのおせちというのは、本来、あまり意味がなく、その人に与える心理作用はあまり期待できません。
神頼み的なおせちというのは、所詮、宗教の延長のようなもので、ある種、邪道ともとられかねません。
つまり、再び同じようにすることで、良いものになるだろうと期待する心理が、おせちには託されているのです。
心理に働くようなおせちで大切なことは、一定の行動をすれば、気分が落ち着くというもので、そのことが心から信じられることにあります。

おせちというのは、日常的に誰もがしている行為ですが、スポーツ選手は、それが及ぼす心理作用をしっかり把握しています。
スポーツ選手の多くは、おせちが、心理に作用する働きの大きさを本能的に知っているのです。
多くの一流選手は、イチローのようにおせちをしていて、ゴルフやサッカーの選手などもそれをすることで、心理効果を実感しています。

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