中小企業診断士は、基本的には国や地方自治体、
商工会議所が行う中小企業への経営支援を担う専門家とされ、
民間のコンサルタントとしての側面も中小企業診断士にはあり、
公的な仕事と民間業務が二極化されています。
公的業務の割合が高い中小企業診断士が4割程度で、民間業務の方は5割程度となっています。
中小企業診断士の業務内容の日数は、経営指導が3割、講演や教育訓練業務、
診断業務2割、調査、研究業務、執筆業務が1割程度となっています。

中小企業診断士とMBAです

中小企業診断士は、経営コンサルタントとしての位置付けがありますが、よく比較されるのがMBAです。
要するに、中小企業診断士のスタンスは依然変えない方針ということで、MBAとの格差は縮まりません。
中小企業診断士が主に中小企業を対象としているのに対し、MBAは主に大企業を相手にして仕事をしています。
しかし、中小企業診断士とMBAが全く同レベルであるかというと、それは必ずしもいいきれません。
中小企業診断士の資格は最近、試験制度の大幅改正をしていて、これは明らかにMBAを意識したものです。
しかし、一方では、MBA資格取得者からは、中小企業診断士の資格レベルは低いとする向きが多いです。
MBAと中小企業診断士が共通する部分は、どちらもビジネスを広く学ぶところで、事例により、実践的な思考を身につけることができます。
また、中小企業診断士の指導に当たっては、制度変更後も、中小企業もしくは小規模企業がターゲットになっています。
中小企業診断士の試験制度は、MBAと違い、コンサルタントとしての基礎体力を養うためのカリキュラムが明確に決まっています。
しかし、中小企業診断士とMBAの違いというのは、中々、判別し難く、素人では区別がつきにくいものです。
講義やケーススタディの内容がMBAは大学によって異なりますが、中小企業診断士は、国が認める経営コンサルタントになります。

中小企業診断士とMBAは根本的に制度が異なり、MBAは運営されているビジネススクールごとにカリキュラムに違いがあります。

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