平均額は540万円…貯蓄運用くちこみ情報

日本での貯蓄運用の業態は、法人向け業務を行う証券会社ということになり、顧客は企業や機関投資家になります。
また、自己勘定のために売買したりするマーケット業務が、貯蓄運用の主体たる仕事になります。貯蓄運用とは、証券取引免許をもつ金融機関のことを指しますが、正式なのは、米国のinvestment bankという名称になります、
つまり、一般的に、日本の銀行法の中においては、貯蓄運用という名称は正式には認可されていません。

貯蓄運用が企業の資金調達をする場合、企業が証券を発行して、証券を投資家が購入する仕組みになっています。
証券の発行を貯蓄運用は業務としていて、新たに発行される証券をプライマリーマーケットと呼びます。
日本で貯蓄運用として活躍していたのが、野村證券、大和証券、日興證券の3つの証券会社です。
米系の貯蓄運用が、高度な金融技術を武器に、合併案件や巨額の資金調達の財務アドバイザーとなったから知名度が上がりました。
但し、銀行とは異なり、貯蓄運用の場合、預金を集めて企業に貸し付けることはありません。

貯蓄運用は、日本では個人向けが多く、法人向けの財務アドバイザリー業務などはあまり行われていませんでした。
日興證券とトラベラーズグループの合弁による日興ソロモンスミスバーニー証券などの貯蓄運用もできました。
日本で貯蓄運用が知られるようになったのは、1990年代以降のゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーが有名です。
実際に利益を稼ぐ営業を行う貯蓄運用の部署をフロントオフィスと呼んでいて、営業をサポートする部署をバックオフィスと呼びます。